ナシ「恵水」ジョイント栽培剪定講習会を開催
2024.12.19
令和6年11月21日(木)、八千代町現地圃場において、茨城県梨組合連合会、茨城県農業総合センター、当公社の共催でナシ「恵水」ジョイント栽培剪定講習会を開催し、生産者・JA関係39名、県関係者24名が参加しました。
講習会は、令和元年から令和3年にかけて毎年、ジョイント仕立てで「恵水」に改植してきた圃場(園主:梨連 草間会長)で行われました。この圃場は、結城普及センター協力のもと、「恵水」早期多収モデルの実証圃にもなっており、当日は農業総合センターの豊田主任専技と結城普及センターの渡邉専門員を講師に迎えてジョイント栽培のポイントや実証結果について説明がありました。
令和元年に改植した樹は、今年、成園並みの収量(4.5t/10a)を想定していましたが、改植1年目の新梢数の確保が十分でなかったことから、今年の収量は3.1t/10aに留まりました。一方、今年、収穫初年を向かえた令和3年に改植した樹は定植1年目から新梢管理を徹底したことで令和元年、2年に改植した樹よりも収穫初年の収量は多く得られており、参加者は樹の状態を観察しながら熱心に学んでいました。
また、昨年、今年と夏季の異常高温により果実品質に大きな影響を及ぼしていることから、県園芸研究所からは果肉障害に対する遮光資材の効果について、試験の経過報告がありました。
さらに、会場の圃場では令和4年から継続してグループ別の考えに基づいた剪定を実施しており、グループごとの今年の生育・収量の結果を踏まえて剪定方法の考察が行われました。
講習会では活発な情報交換、意見交換が行われ、今後の「恵水」ジョイント栽培の技術向上と普及促進につながる有意義な講習会となりました。