茨城県施設園芸研究会が「令和6年度冬季講習会」を開催
2024.12.25
茨城県施設園芸研究会では、令和6年12月17日(火)、茨城県農業総合センター園芸研究所において、最近、特に問題となっている高温対策をテーマとした「令和6年度冬季講習会」を開催し、会員、賛助会員、県等関係者、51名が参加しました。
講習会では、明治大学農学部の岩﨑教授を講師に迎え、「施設園芸における高温対策」について学びました。岩﨑先生からは、近年の気温上昇により地上部の生育が進むことで光合成同化産物の供給量が不足し、生育障害が起こりやすくなることから、光合成促進のための萎れにくい栽培(十分な根張り、強勢台木の利用)、同化産物の不足を生じさせない生育を抑える管理(遮光ではなく遮熱)が求められるとのお話がありました。
講演後は、高温対策資材・機器を販売している3社(㈱イノベックス、㈱イーズ、フルタ電機㈱)から遮熱資材、ヒートポンプ、外気導入装置の製品紹介と導入事例、使用上のポイントについて、農業総合センター病害虫防除部の小河原部長からは、今年、県内で初めて発生が確認された「トマト立枯病」の特徴と対策について情報提供がありました。
高温対策については生産者が現在抱える最重要課題となっていることから、参加者は熱心に耳を傾けるとともに、質疑応答も活発に行われ、有意義な講習会となりました。