筑波落花生
筑波落花生の育て方
1.種をまく時期
落花生の種は茨城県の場合、5月中旬から下旬頃にまきます。
2.準備するもの
落花生を育てるのに絶対必要な物は、ものすごーくあたりまえですが「種」と「土」です。それとよいものを育てるためには肥料も必要ですね。
(1)種
まずは種を用意しましょう。園芸店・ホームセンター等で買えると思います。最近ならネット通販でも大丈夫でしょう。
(2)土
ここでは大きく分けて2つの場合を説明しましょう。
・畑
「畑」というほど大げさじゃなくても、花壇のスミなどのスペースを利用してもよいでしょう。ただし、他人の花壇に勝手に作ってはいけませんよ。
よい条件の場所は「日当たりのよい場所」と「水はけのよい場所」です。がんばってよい場所を確保しましょう。
日当たりののよい花壇
・プランター
「畑も花壇も確保できません!」とか「ベランダで育てたいんです」という人はプランターでも大丈夫です。
ただし、たくさん収穫したいと思っている場合には大きめのものを用意しましょう。
プランターと植木鉢(6号)。収穫目的ならばもう少し大きいほうがいいかもしれません。
(3)肥料
・堆肥、腐葉土
これらを土に混ぜることにより、水はけがよくなります。
稲ワラ堆肥。これは自家製です。
腐葉土はもちろん購入できますが、少量ならばその辺の木の下で入手してもよいでしょう。落ち葉の下の方、ほどよく腐ったっているところだけをかき集めます。
落ち葉がいっぱいたまっている所の・・・
表面の落ち葉をかき分けます。
その下の柔らかい部分をかき集めます。大きなゴミは取り除きましょう。
・肥料
消石灰や肥料はお店で購入した方がよいでしょう。
消石灰(または苦土石灰)・・・1㎡あたり60~100gぐらい
写真は苦土石灰
化成肥料・・・・・・・・・・・・・・・・1㎡あたり40~50gぐらい(成分5-20-20の豆専用化成肥料の場合)
3.土つくり
プランターでの作業で説明してみましょう。
(1)まずは土と堆肥を混ぜる
まずは土を入れます。
堆肥を入れてます。量は割と多めに入れても大丈夫です。
そしてよーくかき混ぜます。
(2)消石灰と肥料を入れる
石灰をまいて
また、かき混ぜます。
肥料をいれて
ひたすらかき混ぜます
これで準備完了です。
4.種をまく
土の準備ができたら、いよいよ種をまきです。
土を3~5センチほど掘り、そこに2粒ぐらいづつ横向きにして入れます。
横向き
だいたい25~30センチぐらいの間隔でまきます。
土をしっかりかけて完成です。芽が出るのを待ちましょう。
※せっかくまいた種をカラスなどに食べられないように注意してくださいね!種を食べられてしまったら10年待っても芽は出ません。
無事に生育していれば、一週間~10日ぐらいで芽が伸びてるはずです。
5.土を寄せる
花が咲いたら土寄せておくとよいでしょう。これは、花が咲き終わった後に地面に向かってのびていく子房が地面に刺さりやすくするためです。
種をまいてから約一ヶ月後。そろそろ花が咲く頃です。
小さくて黄色い花が咲きます。
花の後にこのようなものが伸びてきます。これが実になるので地面に刺ささりやすくしておくといいですよ。
土のなかで、だんだん大きくなっていきます。
半分に切ってみると、もう豆らしいものができてます。
6.収穫
さて、いよいよ収穫です。収穫時期は品種や地方によって変わりますが、だいたい花が咲いてから80~90日ぐらいですかね。
時期になってきたら試し掘りをしほどよい時期を確認しましょう。普通に乾燥させて食べるなら、さやの中身がピンク色になった頃がいいでしょう。もちろん、さやによって中の色は少しずつ違いますから、全体の7~8割ぐらいがピンク色になった頃に収穫しましょう。茹で落花生にする場合には、もう少し時期を早くします。
引き抜いた落花生。たくさん実がなってます。茹でて食べる場合には、ここからさやを取って使います。
乾燥させるには、抜いた落花生の土を落としてから逆さにして一週間ぐらい干しておきます。
その後、さやを取って風通しの良い所でシートの上に広げたり、網袋に入れてつるしたりしてじっくり乾燥させましょう。たっぷり時間をかけてゆっくり乾燥させた方が味が良くなるらしいですよ。