種子の生産

種子生産のながれ

1.原原種・原種の生産

県農業研究所では奨励品種の原原種を、当公社では原種を、生産し品種固有の特性や形質・純度の維持に努めています。
種子は低温貯蔵庫で保管し、種子の品質を高く保っています。

種子は、何重にも厳しいチェックが行われます。
原原種栽培→茨城県:農業研究所
品種の維持管理をします
原種栽培→茨城県原種苗センター
(当公社が受託)

原原種から純粋な種子の増殖をします
種子栽培→一般栽培(農家)JA:採種農家(当公社が委託)
・種子生産ほ場の指定(県知事)
・ほ場審査・生産物審査
(県知事指定種子審査員)
・種子検査(農産物検査員)
※各JAへはJA全農いばらきを通じて配布

2.採種ほにおける種子生産

採種ほ場の指定と生産計画
各市町村穀物改良協会が策定した種子更新計画書を県農林振興公社穀物改良部に提出します。
市町村種子更新計画に基づき、県・JA全農いばらき・集荷団体・種子場JA・県農林振興公社穀物改良部で構成する
種子生産委託会議において品種別採種数量(面積)を決定します。(種子生産委託会議…稲:2月/麦:10月/大豆・そば:4月)
種子は、県が指定した「ほ場」で生産されます。

種子生産農家←契約→種子場JA→指定申請、指定←県農林事務所

採種ほ場の管理

①採種適地の選定  ②土づくり、排水対策  ③肥培管理、倒伏防止、適期刈取り  ④病虫害、雑草防除  ⑤異株抜き  ⑥混種防止

品質向上対策

 種子の品質向上のため、採種部会協議会等を開催し、生産者の意識の向上や生産技術の高位平準化を推進し、種子の品質向上を図っています。
 種子の品質確認のため混種確認ほ場を設置し、優良種子生産に努めています。

審査・検査

①生産ほ場の指定  ②ほ場審査  ③生産物審査  ④農産物検査

優良な種子とは
①高い純度  ②高い発芽率  ③充実した粒   ④健全な種子(種子伝染性病害がないこと)であることが必要な条件です。
農林振興公社の主な取扱種子

水陸稲(コシヒカリ・あきたこまち・ふくまるSL・マンゲツモチ)、 飼料用(夢あおば・月の光) 麦類(さとのそら・カシマムギ・カシマゴール・ミカモゴールデン・キラリモチ) 大豆(里のほほえみ・納豆小粒) そば(常陸秋そば)

種子供給のながれ

生産から配布までの流れ

種子の保管・安定供給

種子の品質保持・安定供給を図るため、低温倉庫で保管・備蓄しています。

種子の予約申込の実施

無駄な種子を無くし、種子の安定供給を図るため、種子の予約申込を実施し、当用種子には割増し価格を設定しています。

採種地マップ